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2017年の手帳と、文字を書く意義と
日、来年のほぼ日手帳のラインナップが発表されまして、来年も引き続き「ほぼ日手帳weeks」を使うことにしました。

多少の不満は有れど、なんだかんだページ数があるのに薄くて持ち運びがしやすいので、仕事に使うにはなかなか便利だという。トモエリバーってすごいなぁ。
立ったまま書くこともあるのでハードカバーである必要もあり、いつも硬めの表紙を選んでます。

来年はブラックチェックかな。
今年はブラックドットだったのですが、友人から「お前の手帳選びのセンスはサラリーマンのようだ」と言われます。せやな。地味だからな。

……そんなことはどうでもいいんですが。

わたしはどうにも忘れっぽいというか、短期記憶能力が欠如しているというか、「あれしなきゃ」って思っても次の瞬間には忘れてしまっていて「何かしなきゃいけなかったことは思い出せるのに、何をしなきゃいけなかったのかわからない……」ということが儘あります。

たとえば電話。
仕事で電話を受けても「〇〇です。××さんいらっしゃいますか?」と、こんな短い言葉でも、結構な頻度で××さんを呼ぶときには〇〇さんの名前を忘れてしまいます。たまに〇〇さんどころか××さんの名前も忘れるので、本当に自分が使い物にならないときも。
いやもう本当にシャレにならないので、いちいち全てをメモを取るという暴挙に及びます……なによりも自分が信頼できなくて。

そんな人間なので、スケジュール帳だとか、メモだとか、ノートだとかは生きるのに必須というか、無いと人生詰むというか、常にそばにあるべきツールです。

特に電話は片手がふさがるので、数値入力ならともかくキーボード打ちでメモ取るのは難しくて、どうしても紙ベースが好きです。
何においても忘れっぽい人間ですが、手を動かして書いたものは忘れにくいので余計に。

神経質だなぁ、と自分でも呆れるほどに、たとえ毎月毎日同じ日に繰り返すことだとしても、執拗に書き直す。もはや強迫観念。癖になってるから、まぁ、これはこれでいいかな、とも思ってるけど。
忘れないために、忘れることを書き綴っております。

逆に言えば、書き忘れさえしなければもう覚えている必要もない、っていうわけで、細々メモを取る人間になりました。
忘れるために書く。若干意味ないじゃん。

代わりにメモを取ったら明日明後日以降のことはすっぱり忘れて、とにかく今日やるべきことだけを覚えておく。
突発でのちに影響が出そうなことが有ったら、それもその日付でメモをしておく。
数日後の自分が突発の事態が起きた時に覚悟をしておけるように。

ひとまず今日のために、今日のことだけを覚えて生きています。

だからほぼ毎日日記も書くし、スケジュール帳も執拗に確認しております。
特に日記は一日のことを頑張って思い返すから、なんだかんだ脳トレにもなってるかも。やっぱり思い出せなくてtwitterをさかのぼることもあるけどね。

小説用のメモだとかアイデアだとかもそれと同じ。
何か思いついても本当にすぐ忘れてしまう泡でしかないので、とりあえずなんでもいいからメモをとる→なるべく早く小説用アイデアノートに転記、というふうにしています。
違う場所に散らばったままにしておくと、その散らばった場所も思い出せないから一つのことは一つの場所に。

こう考えると、本当に片っ端から忘れてしまっている感じがする。

一日ごとに自分が死んでいく感じもしますが、不思議なことに文字媒体にして記録したことっていうのは得てして覚えているもので、こうやってブログを書くのも、twitterに呟くのも、また、文字媒体で読んだものっていうのは、だいたいは覚えていられる。
だから私はなんだかんだといいながら「小説」というものにこだわるんだろう。

文字にしなければ自分の記憶にもあまり残らないので、それは少々恐ろしい気もするけどね。

絵とか、写真とかも全然覚えていられないんですよね。
だから何処かに行ったときは大概写真に撮っておく。見れば思い出せることがあるから。

割と本気でシマウマを横縞だと思ってたり(本当は胴は縦縞で、足にかけて横縞に傾いていく)、ドラえもんに鼻とヒゲが無かったり(真っ赤なお鼻がついてるのに……)、自分の記憶能力の崩壊加減に呆れます。すごく好きなキャラクターでも、見ながらじゃないと書けないし。
絵しりとりとかやると、もれなく現場が混乱に陥ります……すまない……ほんとうにすまない。

そんなことばかりなもので、手を動かして文字にすることは私にとって一番大事。

その結果として文房具にはこだわりを持つようになったし、お気に入りは本当に長く使うタイプなのでコスト的にも長期にわたってみればいい感じなので、まぁ、この生き方も存外悪くないかも?
うん、まぁ……大変は大変だけど。


「忘れる」という強迫観念のあまり、執拗なメモの取りすぎでミスを極限まで減らしているのもあって、日常生活では「しっかり者」のレッテルを貼られがちなのはちょっと疲れる。
ダメダメなのよりはいいけど。しっかりしてないから、しっかりできるようにやるんだぜ……

 ***************

そういえばこの忘れっぽさも良いことはあって、寝ちゃえば怒りも悲しみもスルッと流れ落ちて忘れちゃうのはメリットかもしれない。
リセットみたいなのは割と得意な方なのかも。

なので、相手方はまだ怒っててもこっちだけケロッとしてることも。

……改めて考えるとこれはこれでマズイね。

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【2016/08/19 13:59 】 | 雑記 | 有り難いご意見(0)
五十音断篇「かきくけこ」ネットプリントと今回の折本与太話
某所で書いている140字小説の、五十音断篇の折本「かきくけこ」のまとめ本をネットプリント登録してきました。
セブンイレブンのマルチコピー機から。

プリント予約番号は「00877636」。

印刷期限は8/22までです。

用紙はA4。カラー、白黒選択式。表紙はカラーですが本文は白黒です。
よろしければ印刷してやってくださいませ。



ガイドラインに沿いA4用紙を折って切ると、こんな感じのが出来ます。
詳しい作り方は「折本 作り方」で調べると出てきますので、分からなかったらぐぐってくださいませ。


*******

ついでなので今回の折本与太話。

前回はフォントをゴシックにしたのですが、やっぱり日本語の縦書きは明朝かな、と思って今回は明朝Pになっております。
もうすこし字間調整したほうが読みやすかったかな、と反省中です。

あと、今回の書き下ろしは「く」の別側面のお話。
ちょっぴり観念的で概念的なおはなし。
実は次回発行予定の掌編折本『夕夜ノ狭間ニテ』のリードにもなっております。
とはいえ、そちらの掌編のさわりというか、雰囲気だけは醸しつつ、という程度のリードエピソードなので、そう考え込まずふんわり読んでいただけると嬉しいです。

というわけで、次は書き下ろし掌編の折本を発行予定です。
地道に編集を作業しているので、またプリント登録しましたら宣伝させていただきます。

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【2016/08/17 19:35 】 | 雑記 折本配信 | 有り難いご意見(0)
街を往く
僕は街を往く。

 見慣れた景色を見ながら。
 お気に入りのヘッドホンで音楽を聴きながら。
 大好きな彼女を想いながら。
 
 街を往く。

 走り慣れた景色を見ながら。
 お気に入りの音楽を掛けながら。
 大切な家族のことを想いながら。

 ふと、大切なあの人を見かけた。

「「おーい」」

 ひとつの声は街角から少女へ。
 そして、もうひとつの声はトラックから子供を抱いた女性へ。

「あ」

 そう、零したのはどちらだったのだろうか。

 街を響く悲鳴とブレーキ音。
 流れ出す赤。
 子供の泣き声。

 ******

 お気に入りのヘッドホンをして、彼女は往く。
 この街を。僕のいない、街を。

 街角、ひっそりと置かれたのは菊の花。
 彼女だけが気付く、あの日の僕に手向けられた花束。

「おーい」

 何度呼びかけても、彼女はこちらを振り向かない。
 街角にいる僕には気づかない。

 もう二度と、僕の声は届かない。

 ――了

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【2016/08/10 15:56 】 | 掌編 | 有り難いご意見(0)
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