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色を失った隠者と色が分からない作者

創作ブログのほうで掌編「Colorless Hermit」を公開しました。
美術部に所属する3人の男子高校生のある放課後のこと。
絵を描くことに揺れる、ある少年の物語の欠片です。
どうぞよしなに。

今回の掌編は右上の色素薄いやつが主人公です。
ちょっと緑っぽい薄い水色の髪の毛してるはずなんですけど、わたしの目じゃ見えてないからなんとなくで塗ったやつです。

今回の掌編のタイトル「色の無い隠者」になってますけど、気持ち的には「色を失った隠者」です。
この場合はlessじゃなくてloseなのかな……過去形だからlost?
まぁ、キャラクター的に「無色の隠者」でも間違ってはないので、あのままでいいか。

彼のキャラクター設計自体はわたしですが外見設計はある方にお願いしたものなので、私だったら確実に塗らない色でキャラクターを作ってもらえたなぁ、と思っております。
あまり表に出ての活動をしてる方ではないので名前出していいのか分からんのですが、この方のキャラクターデザインが大好きで4年近く前にお願いしたんですよね。

本当は小説の挿絵をお願いして、それでキャラクター外見もお願いしたわけですが……
自分の就活がままならなくて、そのままうまく始動させられずに流れちゃったんですけどね……
機会あったら再開をしたいですが、時が流れてお互い社会人になっちゃったので、まずは相談から再スタートになりますね……
過去の自分をぶん殴りたい。書けるときに書いとけ。後悔するぞ。

プロットは完成した状態であるし実際あとは書くだけなので、今年の夏あたりから一気に書こうかなぁ、と思っております。
公開の形がどうなるにしろ、まずは書き上げるところからスタートしないと意味がないし。

どちらかというと流れちゃった話が本編で、中編ぐらいの長さ。
今回の掌編の未来の話。そのうち公開できるように準備したいと思います。



ついでなので、描いてもらったはいいものの、キャラの色が分かってない作者のぐだぐだ話。

まず前提に色覚異常がある。
でも、色覚異常ってそう珍しいものでもなくて、日本人男性の20人に1人は色覚異常だっていう話なんですよね。学校ならクラスに一人ぐらいはいる可能性がある、って思うと、決して少なくない。
女性はそれに比べたらずっと少ないみたいだけど……
程度の問題もあるし、本人が気付いているかどうかはともかく。

なにせ、自分がずっと「青」だと思ってたものが、20年越しに「いやそれ紫だよ」ってツッコまれる目に、今まさに遭ってますからね。
「緑」だと信じてたものが「赤」だったりしますからね。
いちいち「これは何色だよね」って日常生活で確認する会話なんかほぼないから、実は気付かないところでそういう齟齬って生まれてるんじゃないかと思う。
たとえば晴れた日、「綺麗な空だね」って話はしても「綺麗な”青い”空だね」って当たり前すぎて言わないんじゃないかな。

私はあまりこれで日常困ったことはないんですが……いや、あるか、信号機の赤と黄色の見分けがしづらいな。青は見えてるし、場所で分かるけども。
うむ。このとおり、人によっては信号機の色が見分けがつかないし、たとえば学校の黒板で先生が大事なところを赤で書いたり黄色で書いたりするのも見分けがつかない。
こういう人は日常で問題があるから気付くし、自覚があるから気を付けて生活してると思うんですよね。

軽度ならほぼ支障なく生活してるんじゃないかな。
多少他の人と思い描いた色に差があったとしても、「青」って聞いて空の色を思い浮かべる人がいれば、沖縄の海を思い浮かべる人もいるし、日本海の海を思い浮かべる人もいるし、さらにはサファイアみたいな濃い色を思い浮かべる人もいるだろうし。
その違いを色覚異常とは言わないし。
そのなかに埋もれて、そうやって気付かないまま生きている人もいるでしょう。

私は幼稚園の時に絵画教室の先生に気付いてもらってから自覚して生活してるんですが、色なんぞちゃんと見えていないのに中高と美術部に所属してたし、今も懲りずに落書きをして生きているわけです。
色覚異常でもカラーパレットを覚えて見えてない色も塗れるひともいるわけだし、まぁ、人ってちゃんと適応しますよね。すごいなぁ。

なんかだんだん何が言いたいのか自分でも分からなくなってきました……

うーん、なんといえばいいのか分からないんですが、自覚してたら自覚してたでいろいろ気にしすぎちゃって見えてない色はなんとなく避けちゃうし、その点、人様に頼ったら自分じゃやらないことが普通に出てくるので感動するなぁ、ってことを思い出した、ってだけの話です。

今回、上の絵を描くのに前に頂いたデザイン絵を引っ張り出して眺めてたら、これは自分じゃやらないし、やれないんだよなぁ、と思ったのです。
描いてもらったけど、自分じゃこの子の色は分からなくて。
それは少しさみしいけど、そうやって少し自分から離れたところにいる子が刺激になるな、と。

そんなことを、記憶の片隅にずっといた男の子に教えてもらったのでした。

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【2017/01/20 16:18 】 | 雑記 | 有り難いご意見(0)
むかしの自分の色


正直、今ゲームに夢中で全然小説に身が入ってなくてあっぷあっぷしてます。
オズマフィアとFF15がめっちゃ楽しいです。ハイ。

と、言いながら、全くやっていないわけでもなく、ちょっと前に買ったジブン手帳miniに1日1本掌編書き込んでたりとか、連載で上げようと考えてる中編に手を付けてたりします。
継続は力なり。正しくは、離れすぎて文字が浮かばなくなることが怖い。
現状、3歩進んで2歩下がってるようなもんだけど。

まぁ、中編分はプロットに沿って文字に起こしていくだけなので、気乗りしようがしまいが書こうと思えば書ける状態なのですけれど。
ただ、ある程度完成させてからじゃないと頓挫しそうであげられないので、こちらが日の目を見るのはだいぶ先かもしれない(笑)
とはいえ、プロット段階で結構お気に入りの感じになりそうなのでなるべく早く上げたいですね。

理由は、書いてて自分が楽しいのが一番です。
二番目あたりに「こういうのがフェチの人いない? 同志いる?」みたいな感じですね。
大体、いつもそんな感じですけども。

ひとまず今は創作ブログに上げる読み切り掌編を書いております。
久しぶりにうちの子話。

今はそうでもないんですけど、昔は創作あるあるなオリキャラありきで話を書く人で。
設定やらなにやら固めて名前つけて、作ったキャラクターたちがいるんですよね。
創作ブログには名残のようにいくつかその子らの小噺があります。
高校生の時に書いたやつなので、どれとは言わない。言わないぞ!

なので、今でこそほとんど書かないけど、青春時代のね、思い出のやつらなんですよね。
昔は同い年だったのに幼くなってまぁ、みたいな気持ち。
お前が歳食ったんだよ、っていう。わたしはかなしい……

まぁ、そんなこんなで久しぶりにその子たちを掘り出して掌編を書いております。


このこたち。

楽しいですね、やっぱり。なんだかんだ愛着があるし、学生キャラなので学生時代を思い出すし。
今の自分じゃ遠すぎて作らないキャラだろうな、と思いつつも、長く放って置いたわりにいざ書き始めるとすごく近い存在で、なんとも言えない不思議な感じです。

そういや、今書いてるこれも色に関する話だな。
折色で「一色綴」を云々の前から、色に対する想いはずっと此処にあったのかもしれない。

今週末には更新できるかと思いますので、よろしければ創作ブログのほうも覗いてやってくださいませ~。

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【2017/01/17 16:00 】 | 雑記 | 有り難いご意見(0)
折本2種、配信終了致しました


五十音断篇折本「わをん」と一色綴vol.1「しらゆりの鬼」の配信が終了いたしました。
印刷いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

五十音断篇はこれで終わりました。

出来れば年内で綺麗に終わらせたかったのですが、きちんと作ることを優先した結果、1月まで持越しとなりました。
新年までかかってしまいましたが、無事終わってほっとしています。
なんだかんだ50篇近く書いたんだな、と今は「あいうえお」から順に眺めているところです。

自分のなかでも、確かに幾人もの人に手に取って頂けた大切な作品集となりました。
シリーズ中何作かお持ちの方は、是非、終わりと共にまた初めから楽しんでいただけると幸いです。
個人的には「わをん」までそろって、ようやく、パズルのピースがかっちり嵌ったような、そういう心地です。

また、過去作のうち「印刷し損ねた」「これが欲しい」等ありましたらご連絡いただければ再配信いたしますので、このブログのコメント欄でも、本家創作ブログのメールフォームからでも(メルアド等不要で送れます)、ツイッターでも、お気軽にお声掛け頂ければ、と思います。


そして、一色綴はこれが始まりとなります。
ある「色」をテーマにして、その色をイメージした一冊完結型の掌編折本となります。

何冊続くかはわかりません。ただ、決めているのは始まりが「白」で、終わりは「黒」だということ、それだけです。

こちらはわたし一人ではなく、表紙絵をお願いしたsioさんと共に完成に持ち込んでいく一冊になります。
おそらくこの表紙でなければ「一色」綴にならないのだろうな、と思っていて。
もちろんテーマになった「一色」を基準に小説作りを進めておりますが、それだけでは「綴」部分でしかないのかなぁ、と「しらゆりの鬼」をつくった時に感じまして。
sioさんに書いていただいた表紙がくっついてきて、初めて「白」という「一色」をテーマにした「一色綴」になった、と思っております。

コラボというにはバラバラで、どちらかというと好きに書いたものに、好きに描いたものをぶつけてもらう、という、個人的には表紙絵が送ってこられるたびに有里が見えないダメージを食らう謎のシリーズと化しておりますが、細々楽しく続けられたらいいなぁ、と思う今日です。

「色とはなんだ?」という、色の迷宮に迷い込んだ大人たち2人の遊びとなります。
困ったことに全力で遊んでおりますので、ぜひこちらもお付き合いいただければ幸いです。



以下、一色綴りの余談。

一色綴、構想自体は9月にありまして。
8月に掌編1本で一冊作った「夕夜ノ狭間ニテ」をつくった後に思ったんだったかな。
無理に140字だけじゃなくても、折本1冊で1本掌編を入れられるって。
それに気づいてから、なにか折本だけの発表で小説を書きたいなぁ、と思ったのが始まりでした。

何かテーマ決めて連作で、と考え始めて、ならテーマは「色」にしたいな、と。
何故これにしたのかは実に単純明快で、自分が色覚異常の人間だから、なんですよね。

昔から正しい色が把握できません。
特に黄色、緑系統に弱く、今まで自分で作った五十音断篇の表紙も、自分で作っておいて色が分かっていない表紙もあります。あと、青と紫の見分けがつかないこともあるかも。
そんななので、自分に見えないと分かっている色を使う、あるいは見る場合は、友人の目を借りることもあります。
そうじゃないと、世間一般で言われている正しい色が分からないから。
自分では気づけないうちに、とんでもない色合いになっていることもあるから。

高校のとき美術部だったんですが、最初の油絵がよりによって牛骨で死にたくなりましたね。
そもそもの色が分からないし、もっている絵の具の色もよく分からないし(似たような色の絵の具で数種類あるから)、でも他の人は普通に描いているし。
鉛筆使ったデッサンなら陰影だけ見ればいいけど、色を塗るとなると本当に最悪な題材でした。
肌色とかも分からないので、人物を書くのも苦手です。
どうせ言っても分かってもらえないだろうし、なにも言わなかったけど。

そんなこんなで少なからず思うところがある「色」。
それについて絵ではなく文章で表現して、そこから自分がその色をどういうイメージで見ているのか見つめ直せるかな、とも思いまして。

そこから色々考えて、連作は途中からだと手に取りづらいだろうからやめようと思い、一冊完結型で「一色」をテーマにした掌編本にしよう、と決めました。

で、そこから実際に小説を2本仕上げて、11月には表紙をどういうフォーマットでやるのかイメージを固めて、それから表紙を以前にもお世話になったsioさんにお願いをした、という流れです。
断られたら普通に創作ブログ上で発表する予定でした(笑)

おかげさまで、今回ようやく配信開始することができました。
個人的には4か月越しになので、ようやく、という感じなのですが、これはまだスタートライン。
2月には「水色」、3月には「薄紅」と続いていきます。
どれも1冊完結ですので、是非、気に入った表紙でも、気に入った色でも、なにかのきっかけで手に取って頂けたのなら幸いです。

「白」は自分が思っていたよりも多くの方の手に渡ったようです。
ド素人の文章、内容に何の保証もないのに本当に有り難いことです。
どなたの手に渡ったのかは私にはわかりませんが、手にしていただいた方に少しでも楽しんでいただければ幸いです。

また、どうぞよろしくお願い致します。

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【2017/01/16 14:57 】 | 雑記 | 有り難いご意見(0)
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