忍者ブログ
「叡知のひと(略)」配信終わってのこと
折り本「叡知のひと、ひと巡りの記録」の配信期間が終了致しました。

印刷頂いた皆さま、ありがとうございました。
いつも印刷いただいてる方もいまして、おかげさまで「一人ぐらいは誰か見てくれる」という有り難さを胸に配信しております。いつもありがとうございます。
そして今回初めて印刷して頂いた方も見かけまして、「印刷したよー!」という反応を見るだけでも元気が出るのでとてもありがたいです!
少しでもお楽しみいただければ幸いです。

以下、内容のネタバレと、書くときに右往左往したことの小噺。

 * * * * *

今回は単発で、久しぶりの折り本となりました。テーマは「図書館」。

今回の掌編は「この描写使っちゃだめだな」というのがわりと多くて、という話を配信開始記事で書いたんですが、端的に言うと

「語り部の動きを描写しちゃいけない」

ってのが、結構な苦難でしたw

人間だったら、歩き回ったり、うつむいたり、視線さまよわせがち。

今回は主人公が「図書館そのもの」だったわけで、歩かない、うつむけない、視線どころかそもそも固有としての目が無い、という端末としての「身体」がないので、動きは描写しちゃしちゃいけないなー、というのがありました。

人形の頭を撫でてやる、みたいな描写も構成考えてたときにはあったんですが「……図書館に腕はないな」って理由で消えました。
とんだ幽霊物件が産まれてしまうところだったぜ……

当たり前に、扉を開けるために戸を押しちゃいけないし、人形に声以外での接触方法がないので、気を付けないと擬人化になるのが無茶でした。

これもある種の叙述トリックなんですかね?
いやまぁ、よくわかんないけど(笑)

図書館自体に体はなく、性別はなく、親という概念もなく、だからこそ割りとフラットに庇護対象としての(人間に姿形はよく似た)自律人形とを組み合わせましたが、これはこれで真っ当な親子関係では?、と思わなくもなかったです。
最初はもうちょい先生と生徒っぽいニュアンスだったケド。
図書館側も人間で言う機微みたいなものが足りてないし、人形側も人間で言う感情みたいなものは足りてないし。

今回は書きながら「……大丈夫か、コレ」と、二人の関係をもっと決定的なものに変えた方がいいかと考えあぐねていたのもあって、頂いた反応を見るに、これはこれでかわいいと思ってもらえたのかな、と今は思っております。
恋愛でも友情でも親子愛でもなんでもない、言葉にしがたい関係性、なんかいいですよね、うん。

とまぁ、短いですがなんてことない今回の折本裏話でした。

設定、忘れちゃダメ絶対。

 * * * * *

自分を追い詰めるためにも次の折本の話!

まずひとつ。
ある折本に関してはちゃんとプロットは立てられたので、表紙をお願いできそうな方に詳細を話してみるかー、って考えてるところです。一方的なラブアタックにより奇跡的に繋がりを得た。
ダークファンタジー系。ウサギと美少女。
こっちに関しては春先になれば進められる気がする……

あともう一本、昨年の夏に出そうとして間に合わなかったやつがあるので、こっちも今年は間に合わせるべく検討中。
こっちは鬼モノ。お前ホントに鬼好きな。ホントにな(なぜか二回言う)

あと一冊。
こっちはすでにWebにのせてるやつなんですが、気に入ってるので本文修正して折り本にしたいなー、とか思ってます。
表紙を誰かにお願いするか、自作するかは考え中。
こっちは話の雰囲気的に実写でもよさげだから、正直自作もいいなー。たのしそう。

……と、いうわけで、ひじょーにゲンキンなもので、今回の折り本やったらちょっと楽しくなってきました。
やっぱ最初の一歩がね、始めるのが大変だよね!

さすがに昨年は自分でも物足りなさがあったので、今年は最低でも3冊は出せるようにしたいですなー。

というわけで、この度もお付き合いいただきありがとうございました!
ブログもまたどうでもいい話更新するので、どーぞよろしくですヾ( ゚д゚)ノ゛

拍手[0回]

PR
【2020/02/17 15:00 】 | 雑記
前ページ | ホーム | 次ページ

忍者ブログ [PR]