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折本2種、配信終了致しました


五十音断篇折本「わをん」と一色綴vol.1「しらゆりの鬼」の配信が終了いたしました。
印刷いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

五十音断篇はこれで終わりました。

出来れば年内で綺麗に終わらせたかったのですが、きちんと作ることを優先した結果、1月まで持越しとなりました。
新年までかかってしまいましたが、無事終わってほっとしています。
なんだかんだ50篇近く書いたんだな、と今は「あいうえお」から順に眺めているところです。

自分のなかでも、確かに幾人もの人に手に取って頂けた大切な作品集となりました。
シリーズ中何作かお持ちの方は、是非、終わりと共にまた初めから楽しんでいただけると幸いです。
個人的には「わをん」までそろって、ようやく、パズルのピースがかっちり嵌ったような、そういう心地です。

また、過去作のうち「印刷し損ねた」「これが欲しい」等ありましたらご連絡いただければ再配信いたしますので、このブログのコメント欄でも、本家創作ブログのメールフォームからでも(メルアド等不要で送れます)、ツイッターでも、お気軽にお声掛け頂ければ、と思います。


そして、一色綴はこれが始まりとなります。
ある「色」をテーマにして、その色をイメージした一冊完結型の掌編折本となります。

何冊続くかはわかりません。ただ、決めているのは始まりが「白」で、終わりは「黒」だということ、それだけです。

こちらはわたし一人ではなく、表紙絵をお願いしたsioさんと共に完成に持ち込んでいく一冊になります。
おそらくこの表紙でなければ「一色」綴にならないのだろうな、と思っていて。
もちろんテーマになった「一色」を基準に小説作りを進めておりますが、それだけでは「綴」部分でしかないのかなぁ、と「しらゆりの鬼」をつくった時に感じまして。
sioさんに書いていただいた表紙がくっついてきて、初めて「白」という「一色」をテーマにした「一色綴」になった、と思っております。

コラボというにはバラバラで、どちらかというと好きに書いたものに、好きに描いたものをぶつけてもらう、という、個人的には表紙絵が送ってこられるたびに有里が見えないダメージを食らう謎のシリーズと化しておりますが、細々楽しく続けられたらいいなぁ、と思う今日です。

「色とはなんだ?」という、色の迷宮に迷い込んだ大人たち2人の遊びとなります。
困ったことに全力で遊んでおりますので、ぜひこちらもお付き合いいただければ幸いです。



以下、一色綴りの余談。

一色綴、構想自体は9月にありまして。
8月に掌編1本で一冊作った「夕夜ノ狭間ニテ」をつくった後に思ったんだったかな。
無理に140字だけじゃなくても、折本1冊で1本掌編を入れられるって。
それに気づいてから、なにか折本だけの発表で小説を書きたいなぁ、と思ったのが始まりでした。

何かテーマ決めて連作で、と考え始めて、ならテーマは「色」にしたいな、と。
何故これにしたのかは実に単純明快で、自分が色覚異常の人間だから、なんですよね。

昔から正しい色が把握できません。
特に黄色、緑系統に弱く、今まで自分で作った五十音断篇の表紙も、自分で作っておいて色が分かっていない表紙もあります。あと、青と紫の見分けがつかないこともあるかも。
そんななので、自分に見えないと分かっている色を使う、あるいは見る場合は、友人の目を借りることもあります。
そうじゃないと、世間一般で言われている正しい色が分からないから。
自分では気づけないうちに、とんでもない色合いになっていることもあるから。

高校のとき美術部だったんですが、最初の油絵がよりによって牛骨で死にたくなりましたね。
そもそもの色が分からないし、もっている絵の具の色もよく分からないし(似たような色の絵の具で数種類あるから)、でも他の人は普通に描いているし。
鉛筆使ったデッサンなら陰影だけ見ればいいけど、色を塗るとなると本当に最悪な題材でした。
肌色とかも分からないので、人物を書くのも苦手です。
どうせ言っても分かってもらえないだろうし、なにも言わなかったけど。

そんなこんなで少なからず思うところがある「色」。
それについて絵ではなく文章で表現して、そこから自分がその色をどういうイメージで見ているのか見つめ直せるかな、とも思いまして。

そこから色々考えて、連作は途中からだと手に取りづらいだろうからやめようと思い、一冊完結型で「一色」をテーマにした掌編本にしよう、と決めました。

で、そこから実際に小説を2本仕上げて、11月には表紙をどういうフォーマットでやるのかイメージを固めて、それから表紙を以前にもお世話になったsioさんにお願いをした、という流れです。
断られたら普通に創作ブログ上で発表する予定でした(笑)

おかげさまで、今回ようやく配信開始することができました。
個人的には4か月越しになので、ようやく、という感じなのですが、これはまだスタートライン。
2月には「水色」、3月には「薄紅」と続いていきます。
どれも1冊完結ですので、是非、気に入った表紙でも、気に入った色でも、なにかのきっかけで手に取って頂けたのなら幸いです。

「白」は自分が思っていたよりも多くの方の手に渡ったようです。
ド素人の文章、内容に何の保証もないのに本当に有り難いことです。
どなたの手に渡ったのかは私にはわかりませんが、手にしていただいた方に少しでも楽しんでいただければ幸いです。

また、どうぞよろしくお願い致します。

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【2017/01/16 14:57 】 | 雑記 | 有り難いご意見(0)
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