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ツイッター上であるRT言及を見て、なるほど、と思ったので個人的感想をつらつらと。
一面では理解できるけど、他方では「正直厳しいなぁ」とも思ったので。 言及について要約すると「作品を作って、それを馬鹿にされるリスクを背負えるものだけが賞賛される対価を得ることができる」という言葉に対するものでした。 「作り手を馬鹿になどしない(実際に作り手を馬鹿にすることはない方ということも書き添えておく)。ただ、全ての作品を称賛するというわけにはいかないし、人気不人気がある世界だと思う」ということを前提に置きつつ。 「例え、作って反応なくてもイジけず、分かる人だけ分かればいい、とか言わずトライし続けてほしい、と思うのは非クリエイターの虫の良いお願いだろうか」 という内容でした。 個人的には前半には同意をしめすしかない。 モノを作っている人間を馬鹿にしちゃいけない……というか基本人を馬鹿にしちゃいけない。 そのうえで人の好き嫌いも作品の好き嫌いも、作品ごとによる好き嫌いも、人気不人気もあっ手当たり前……耳が痛いですね; ただ「作って反応なくてもイジけず」っていうのが難しいんだよなぁ、というのが作り手側としての感想だったりもする。 いや、受け手側だとよく分かるんですよね。 好きな人の作品はやっぱり見たいし、楽しみにしてるし、新しい作品くると嬉しいし。 すごいよかったら感想も言うし、広めたいからツイッターならRTもするし。 ただ、作り手からすると、批判されるより、不条理な因縁つけられるより「無反応」が一番しんどいことだと思っている。 特に駆け出しで「さほどの人脈もない(他創作者との接点が少ないこととか)」「作品数が少ない」「受け手が少ない(不人気ジャンル)」「まだ作品が未熟である」の段階だと感想をもらう糸口がなかなかないんだよね…… 正直そこを越えられるかどうかが一番の難関で、そこを越えられれば少しは落ち着くのだろうけど。 まぁ、そのあとはそのあとで自分の努力が思うように実にならないとか、頑張ったけど評価が無いとか、別の壁にぶち当たるけどそれはそれ(どっちかというと「前回は反応あったのに」とかそういう比較の問題になるから)。 作っても作っても何もない、っていうのは最初は自分が楽しいだけで作ってても、表に出そうと決めた時点でやっぱり他者の反応が気になっているわけだから、そこで文字通り「無反応」だとそのあとのモチベーションを保つのは難しくなってくるんですよね。 自分ひとりで作って自己満足する、という段階を越えたわけだから。 無反応でイジける、というよりは、無反応だから徐々に自信が削られていく、というのが正しいのかなぁ。 少なからず自分の一部を削って作ってるから表に出すときはある程度の出来は自認していて、そのうえで何かしらの自分以外からの反応が欲しくて外に出すわけだし。 だけど、自分を削ったモノが無反応だと、自分をすり減らすだけで削れたところが誰からも認められない=補修されない感じで、ただただすり減らして、ぱたっと辞めてしまうんですよね。 何回かやったうちの1,2回無反応だったから、っていう理由で辞めるひとは少ないけど、ずっと無反応が続くと結局精神が削られてしまって、何もできなくなる。 むくれて辞めるひとより、そういう見えないところで辞めていく人は存外多いと思っている。 批評の反対は「無反応」。 罵られるよりよっぽどきつい。いや、罵られるのもつらいけど。 実際、凄い好きなネット小説書きさんがいたんですが、反応、というか感想をつけてるのがほぼわたしだけで、もう最後のほうとかわたしの来訪でしか閲覧数もまわらない、みたいな状況で、それでも個人的にその人の文章が好きだったからたまに更新される小説を嬉々として追いかけていたけど、結局その人は辞めちゃいましたね。 わたしよりもよっぽど頭もよくて面白いものを書く人でしたが、最後は疲弊して辞めて行きました。 閲覧数はあっても反応が無いので、イマイチ読まれているのかすらもよくわからない。これが面白いのかどうか、自分でも信じられなくなってしまった、と。 学生から社会人へ、という生活が変わるきっかけでもあったし、もう読んでくれる人もいないから、という理由で最後に「いままでありがとう。ごめんなさい。」とメールを貰ってやりとりはおしまいになりました。 そして、自分の全力を正しく汲めるひと、表面的な言葉ばかりで行動が伴わず信用が出来なくなった人もいました。 そういうのも無反応なんだよなぁ、と思います。 まぁ、自分もそのなかのひとりだと思っているので、これに関してはどうこうは言えないんですけど。 もちろん色々作ったって全部が全部反応があるわけじゃない。 自分にとって自信作でも受け手からすれば好きじゃないことは多々あるし、ラフに作ったものが頑張ったものより高評価を受けることもある。 それでも、ただひとこと「面白かった」という「貴方の作品を見たよ」というレスポンスがあるかどうか、それの有る無しは大きいことを知っているから、作り手としては無責任に「反応無くても諦めずに作り続けてよ」とは言えないなぁ、というお話でした。 だからこそ、受け手にはガンガン言ってほしいな、と思いますけどね。 作り手には無責任に言えない言葉だからこそ、それを言える人にこそ言っていい言葉なんだと思います。 なんか難しいな。 PR |
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御挨拶が遅くなりましたが、7月の折り本の配信が終了いたしました。
印刷頂いた皆様、本当にありがとうございました。 「一色綴」の発行も無事に折り返しまできました。 これまでの旅路、少しでも楽しんでいただけていれば幸いです。 スチームパンクでありながら、どうしようもない現実と大人の事情を叩きつける掌編になりました。 主人公の少女には強く生きて行ってほしい。 表紙のたくましい腕を見るたびにそう思います…… そんなこんなで、7月「空欠ケ」は8月配信予定の「よるごえに紫」と連動作品になっております。 また来月分も揃えていただけると嬉しいですm(__)m ***** そして、もう7月も下旬。 来月、8月の「一色綴」についてです。 8月はタイトルにもあるとおり「紫」。 夜しかない国に住む青い空が見たい死にかけの少女と、少女に空を見せてあげたい少年の「青い空」を望む旅路を描くファンタジー小説です。 ふたりぼっちの青い空を望む旅路、そこには紫色した危険が潜んでいて…… 配信は8月12日(土)より、セブンイレブンのネットプリントにて配信開始予定です。 そして、連動作品である7月分「空欠ケ」も同時に配信予定。 時期がばっちりお盆にも被っているので、お盆も終わった憂鬱な仕事始まりに、コンビニへアイスでも買いに行きがてら印刷頂けると幸いです(笑) 暑いので水分補給も忘れずに! わたしはあまりの暑さにダウンしてます…… 水分補給で生き返るので、水分塩分はきちんと取ってくださいね…… 来月もどうぞよろしくお願い致します。 |
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今ハヤカワSFの『鴉龍天晴』を読んでるんですけど面白い。
幕末スチームパンクって感じ。あやかしと陰陽師とカラクリ、っていうなかなか素敵な三拍子。 好きな人は好きな文体だろうけど、読みづらい人には疲れる文章だろうなぁ。 これ読んだら次はおススメしてもらった『野崎まど劇場』を読みます。カドでダメージを受けたばかりなので、覚悟しつつ…… まぁ、そんなこんなで7月もさっさと1週間が過ぎようとしていますね。 早すぎる。 今週土曜日より配信開始予定の折り本の概要です。 7月は一色綴「青」をテーマにした掌編本を配信いたします。 雲と蒸気に覆われてしまった白い街で、空の青を知らずに生きてきた少女が初めて「青」に出逢うとき、生まれてしまった願いと動かせない現実に揺れる物語。 タイトルは『空欠ケ』。 図らずも今読んでいる小説ジャンルと同じ、スチームパンク小説です。 一色綴を始めるきっかけとなった、骨組みは初めからずっと在った「青い物語」。 折り返しを越えての登場となります。 こちらの「青」は完全独立をしていますが8月発行予定の「紫」と連動した作品になりますので、この夏はぜひぜひ2冊の折り本を手元に揃えて楽しんでいただけると幸いです。 表紙も2冊並べてもらうと……? という、表紙のsioさんが頑張ってくれた表紙になっておりますので、8月もどうぞお楽しみに。 実はまだ7月分を調整中で、なんかしっくりこないところをなんとか間に合わせようと試行錯誤書き直し中なので、あとちょっと頑張ります……! 時間経てばたつほど直したくなる部分が出てきますよねw ある程度は諦めというか、見切りをつけるつもりではいますので配信日は8日で決定です。 どうぞよろしくお願い致します。 |
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