色彩認識能力が人より劣っていることもあって、どうにも色に対して頑ななこだわりと無駄なコンプレックスがある。
自覚はしているものの、もう無意識による強迫観念みたいなものもあるし、自分が見えてるものをどう人に伝えたら分かってもらえるのかもよく分からないし、伝わるとも思えないから説明するのも嫌だし、まぁ、結構な天邪鬼。 それでも「肌色ってなんだよ」とはいつも思うし、黄緑だと思っていて探していたものが実は黄色でずっと其処にあったのにそう伝えられなかったから一緒に探していた人にも迷惑をかけるし、本当に良いことがない。 自分がこうだと思っていても(他の人と同じ色が見えていないのだから、どうしようもないのだけれど)、実際はそうじゃなくて「こう見えている色は他の人にとってはこの色」という認識を何度もアップデートしながら生きている。 きっと一生。 幸い軽度のものなので生活に支障はないし、絵もやめてしまった。 遊び程度には描くけど、もう外に向けて描くことはないと思う。 誰かのために描くことも、去年で懲りたのでもうやらない。 折本やアイコンを描くのはあくまでも「自分がやりたいから」「自分でやった方が都合がいいから」。 そんなわたしに、あとどうやって色に関わっていくか、となると、やっぱり行き着く先は文章なのかなぁ、と思ってる。 今まで書いてきた小説、その多くは色の描写にもこだわっている節がある。 色の亡霊に憑りつかれてるのかも。 なら、いっそのこと自分のなかの色と向き合ってみようか、なんてことを思ったりもして、その方法をずっと夏あたり、掌編「色彩」を書いた辺りからどうやって表現するか考えていて。 これを書いた次の月から折本を作り始めて。 「これでなら紙ベースで、実際の色と合わせて”実物”をつくることが出来る」ということを思った。 幸い五十音断篇も終わりが見えてきて(ぶっちゃけもっとはやく飽きて挫折するかな、とか思ってました;)、これなら、折本も続けて発行していってもいいかな、なんて思ったりもして。 そういうことを思いながら、色小説を書くことにしました。 自分のなかの「色」の雰囲気を纏った小説にしていく予定です。 折本にするか、サイトで掲載していくかはまだ調整中なので発表方法は未定ですが、とりあえずどちらになってもやっていけそうだな、ということは今日で確信できたので、此処に書いておく。 しかし、ここまできての問題は「どうしても自分が好む色を選びがち」ってことで。 見えない色は苦手、という感情直結型の好き嫌いをしているので、そこらの色を上手く書いていけるかどうか、ってところがポイントか。 逃げずに向き合っていきたいけど、苦痛もあるし、どうしようかなぁ。 まぁ、自分自身のことでもあるし、少し気長にやってみようかな、と思います。 PR |
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