久しぶりに新しくイヤホンを買いました。
オーオタではないんですが、音楽聴くのは好きなのでイヤホンはちょっと集めてる人間です。あとイヤホンのレビュー記事読むのも好き。 世のオーオタの皆様がすごすぎて、音の特徴の解説見ながら間抜けにも「ほえー」とか言いながら感心しております。ホントにすごい。聴いたことないイヤホンでもおおよその想像がつくのがすごい。 それはともかくとして。 2年前にRHAのT20を購入以来しばらく欲しいイヤホンはなかったのですが、先日つい中華イヤホンメーカー水月雨のイヤホンを買ってしまいました…… KATOです。 水月雨のイヤホンはパッケージがかわいい。 (KATOってあの加藤ってじゃないよな、とちょっとパッケージ見て思った……こう……服装がね……) シルバーの筐体。 本当にキレイな筐体なんですが、デフォルトでついてくるケーブルも銀色で美しいです。 ただし、キレイなぶん傷や指紋がつくと目立つので丁寧に扱わないといけないですね。 あと、筐体がやや重いので位置をしっかり合わせて、イヤーピースもちゃんと合うもので支えないと長時間の使用は厳しいかも。 ケースもちゃんと付属しています。 シボの入ったケースなので、小さなキズが付いても目立たなそうでいいですね。マグネット開閉式。内側はベルベット生地の黒です。 どういうイヤホンなのか、はオーオタの皆様のレビューのほうが圧倒的にあてになるので殆ど書きません( 今の所リケーブルもバランス接続もする予定がないので、ウォークマン、スマホ、iPad直挿しとかいう人によってはキレそうな環境で色々と聴いてみて、その上で「このイヤホンで聴くといいなぁ」ってなった曲の紹介でもしてみようかと思います。 まず前提として、私の今の手持ちイヤホンがだいぶアレだったので、シンプル目に鳴らしてくれるイヤホンが欲しかった、というのがありました。 ・RHA T20 ・RHA MA750 ・final E3000いぶし銀(T35) ・final Adagio III ・茶楽音人 Co-Donguri雫 ・AZLA AZEL 手持ちが上記のクセつよラインナップ。 基本的にドンシャリイヤホンが好きなんだな、ということがわかりますね……もうAdagio IIIはドンシャリとか超えてるけど。 これらと比べるとKATO(ノズルは標準のステンレス、イヤーピースは付属の清泉Mサイズ使用)は、 ・音の味付けはシンプル ・ボーカルの位置は近い ・音の粒立ちが良くて解像度が高い ・歪みが少なくまっすぐに音が届く ・中高音の響きはなめらかで艶がある ・低音は必要十分あれど迫力は控えめ と、雑味のないイヤホンという印象です。 強い特徴を持つイヤホンではない感じがします…… ただ、だからこそジャンルを選ばず、解像度高く曲そのものを味わえる感じです。 高音が刺さることもないからか聴き疲れもしないので、筐体の重さが問題なければ長時間使っていても飽きが来ないかと。 と、オールマイティーなイヤホンですが、そのなかでも「KATOで聴いて魅力再発見!」となった曲を紹介したく思います……! ・「ONESELF(feat.初音ミク)」Twinfield プロジェクトセカイの楽曲コンテストのEDM部門での採用曲。 プロセカでランダムで選ばれたので本当に無作為に久しぶりに聴いたんですが、このイヤホンで聴いて初めてこの曲のミクさんの調教の響きの良さに衝撃受けたというか、こんなに色っぽい曲だったんだな、というのを感じました。サンキュープロセカ。サンキューランダム。 ミクのボーカルが艶っぽく前に出てくるダンサブルなこの曲は、KATOの粒立ちのよい音も歪みのなさも中高音の艶もすべてうまく噛み合わせて"ひとまとまり"として浴びせて来てくれます。 フルで聴くと、最初の小さい音量で徐々に左から右に抜けてくイントロも、最後の少し余韻残してキュインといなくなる音もどっちもすごく良い。 これで衝撃受けて他のボカロ曲も色々聞いてみたんですが曲によってはミクさんの声が引っ込んじゃうので、曲というかPさんの調教による差が大きいかもしれない。 基本的にボーカルを前で聴かせてくれるイヤホンなんですが、ボカロは人の声じゃないからか曲の中の打ち込み音の一種類みたいな埋もれ方をする曲がちらほら……色んなPさんが入ってるアルバム聴くなら他のイヤホンのほうが安定するかも。 ・「死の刻〜終末幻想 アーモロート〜」祖堅正慶 FF14の漆黒サントラより。 この曲を音の歪みなく聴けるっていうのは気持ちが良いですね……しっとりと音が流れていくのがわかります。すごい。よく寝られそう。 実際ゲームでかかるシチュエーションと相俟ってしっとりめの曲なので、音がキラキラするイヤホンよりはこういうフラットなイヤホンが合いますね。手持ちのイヤホンのなかでこの曲を一番きれいに鳴らしてくれました(他の手持ちがドンシャリ&癖つよに偏り過ぎだったともいう)。 ・「To the Edge」 祖堅正慶 FF14の漆黒サントラEP2より。 正直このイヤホンと合うのが意外だった曲でした。 男性ボーカルの迫力は、イヤホン自体の音の綺麗さが勝つので少し物足りないもするけど、なによりもバックのギターやドラム、ハイハットがちゃんとボーカルと分離しつつきっちり鳴ってるところがカッコいい。 そして、ボーカルの響きが美しいんですよね。迫力は薄れた反面、歪みない真っ直ぐなボーカルがぞくぞくさせてくれます。 歌詞の意味合いは哀しみが強い一方でカッコいい曲としてのイメージが強かったんですが、このイヤホンで聴くとなんだかやるせない気持ちになりましたね…… よく考えたら上記にあげた「死の刻〜終末幻想 アーモロート〜」とメロディ同じなんですよね、この曲。雰囲気は正反対ですが。 ・「灯火」ユアミトス DEEMOのShattered Memories 2より。 推しバンドなので……というのもありますが、透明感あるボーカルが非常に合いそうだと思ったので全曲聴いてみました。 ユアミトス曲はロックミトス以外はどれもこのイヤホンと合うけど、順番に全部聴いていった結果やっぱこの曲かな、ってなりました。「Épine rouge」と迷った。ロックミトス聴くならノリ良いイヤホンのほうが良いなー。 KATOは女性ボーカルと楽器に強いイヤホンなので、当然のように合いますね。特にこの曲はピアノとバイオリンの伴奏頭のピアノから最後のバイオリンに抜けて行くまでずっと、儚くも力強いボーカルが最前線でずっと燃えている感じ。 ・「Gōgan - 傲岸」岡部啓一(MONACA) NieR Re[in]carnationより。 ニーアシリーズの曲はメインどころを一通り聞いたうえで、レプリカント、オートマタよりはリィンカネの退廃的なしっとりした曲のほうがこのイヤホンに合うように感じました。 特に女性コーラスはいいですね。美しい。曲自体の悲しげな空気感が見晴らしよく聴こえるので、雑味がないKATOはリィンカネ曲どれもオススメです。 その上でこれを選んだのは、この曲が一番女性コーラス自体に膨らみがあってその空気感が抜群だったのがあります。 他にも「祈り」や「流転」でも女性コーラスは聴けるわけですが、「傲岸」はコーラスが他の曲よりハイテンポかつ層が厚くて、KATOはそのふんわり感を残したままシンプルに真っ直ぐ声を届かせてくれる気がします。 ……とまぁ、いままでが特色が濃いというか、クセが強いイヤホンばかり持っていたために、味付けの少ない雑味のないイヤホンはKATOが初めてレベルなので、改めて普段聴いているものをしっかり聴いてみるとその曲の別側面に気付かされます。 特にサントラ系は良いですね。空気感に溺れちゃいますね。 あと、上記には挙げてないんですが楽器の生音に拘っているバンドサウンドも良い。ギターやベース、ドラムが作る空気の震えも感じます。 中高音を得意とするイヤホンではありますが低音も迫力はそこまでなくても必要十分にあるので女性ボーカルも男性ボーカルもこなせますし、最たる特徴といえるだろう透明感と音の真っ直ぐさは打ち込み音も楽器の音も歪みなく鳴らしてくれるので対応できる曲は幅広いと思いました。 ノリよく聴くなら他のイヤホンですが、女性ボーカルや男性ボーカル、様々なジャンルが入り交じるようなゲーム音楽の類も幅広く対応してくれるので遊び用イヤホンにも良さそうです。 とにかく頑張って傷をつけないように扱っていきたい…… せっかくキレイなイヤホンですし…… PR |
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