あとがきのような、事書きのような、一色綴の断片ノ事。
(※ネタバレ含みます)
実は裏側はこんな感じになっておりました。
色とそのなんちゃって辞典。そんなイメージ。
「しらゆりの鬼」=白・基本的にこれと「しらゆりが視る夢(黒)」を書きたいがために始めたシリーズだった。
・イメージカラーは彼女が白、鬼が黒。
・プロット時点では幼少期から成長期、そして結婚、と鬼が少女の成長を眺めている予定だった。尺が2000文字程度だったので途中で無理だと悟った。
・しらゆり越しに目が合うのは同じだった。
・それが終わりだったか、始めだったか、の違いはあった。
・実は始めはもうちょい性格のキツイ少女だったが「儚さが足りない、却下」と言葉尻が変わっている。
・ちなみに「儚くしよう」と思ったのは、表紙のsioさんの作風に合わせたらそっちのほうが映えると思ったから。
・結果的に来た表紙を観て「なるべく女の子をメインに入れてシリーズを構成しよう」という決定打となる。
「水街マーメイド」=水色・「しらゆりの鬼」と同時並行でプロットを進めていた。
・マーメイドなんだけど、どっちかというとセイレーンのイメージ。
・ただしセイレーンは下半身が鳥だ。完全に天敵である。
・海の街には男を誘惑し海に引きずり込む「マーメイド」たち、山のほうには竜巻を起こして民を苦しめる「ハルピュイア」がいる。
・ちなみに両種族とも本人たちは(人間で)遊んでいるつもりである。人間側は命がかかっているので笑いごとではない。
・なので、作中の彼が出くわしたのは割とレアケースです。
・山の女性たちは露出が少ないので、山の男たちはマーメイドに出くわすとあっさり惚れます。
・生きるか死ぬかは運次第。
・ちなみに主人公の少年も、事の成り行きだけ報告したらあっさり山捨てると思う。
・表紙は薄い水色と濃い水色2種あって、試し印刷で色々悩んだやつでもあります。
「Insight」=薄紅・表紙の彼女はこわいやつ。
・本当は「水街マーメイド」が主人公がマーメイドに海に引きずり込まれて終わる話だったんだけど(人魚ちゃんの悪ふざけなのでバッドエンドではないやつ)、その成分を全部引き受けてった(そしてとんでもない怪談になった)。
・いじめっ子のシーンはもうちょっと多かったんだが、思っていた以上に不快だったのでスパッと削除して泥に沈んでもらった。尺も足りなかったし。
・蓮の花は泥水が濃いほど美しく咲くのでどっぷりと汚いものを飲み込んで頂いた。
・漢字とひらがなの使い分けで子どもならではの幼い残虐性を出せたらな、と思って変換にはことさら気を遣っていた。
・sioさんからは話の内容を踏まえた艶っぽい表紙が上がってきたので「こりゃあ表紙詐欺だぜ」と思ってひそかに笑っていた。
こんな感じで13冊、一色綴の遠慮ない裏話を公開予定です。
次は黄緑、緑、黄色、かな。宜しくお願い致します。
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